家の売却が決まったら決済日(引き渡し日)までに用意するものとやっておくこと!

家の売却活動の最終段階とも言える決済なのですが、予想以上に用意するものが多いので事前に確認しておくことをおすすめします。

売買契約時も必要書類等が多かったと思いますが、それ以上に用意するものが多くなりますので、決済当日になって慌てないためにも前もって準備しておくようにしましょう。

今回は決済当日に必要な書類について解説していきたいと思いますので、これから決済を迎えると言う方は参考にしてみてください。




決済日までに用意するもの

決済日までに用意するものはたくさんあります。

どれか一つでも不足すると、当日は決済を行うことができなくなってしまいますので、必ず前日までに用意するようにしてください。

①印鑑(実印・銀行届出印)

まず初めに、登記手続きを行うのに「実印」が必要になります。

それと、銀行振り込み等を行うのであれば「銀行届出印」「認印」を用意しておきましょう。

印鑑がどれか一つでもかけると決済を行えない場合もありますので、必要ない場合でも念の為持って行くようにしてください。

②印鑑証明書

印鑑証明書は所有権移転登記に必要になります。

決済当日忘れる方も多いので、事前にカバンなどに入れて用意しておきましょう。

ただし、「印鑑証明書は発行後3ヶ月以内のもの」に限りますので、取得が早すぎると利用できなくなりますのでご注意ください。

③本人確認書類

司法書士と銀行に掲示を求められますので必ず用意しておきましょう。

基本的に「運転免許証」があれば問題ありませんが、運転免許証が無い場合は顔写真付きのパスポート等の身分証明書を用意しておきましょう。

運転免許証もパスポートも所有していない場合は、事前に不動産業者に確認するようにしてください。

④権利証

決済が完了すると所有権移転登記を行います。

その際に権利証が必要になりますので、必ず決済当日は持参して司法書士に預けるようにしてください。

そして、司法書士があらかじめ用意している委任状や代理書面等に署名捺印をして登記をお願いするかたちとなります。

売却する家がまだ新しい場合は、権利証ではなく「登記識別情報」の可能性もあります。

⑤鍵

基本的には決済と同時に家を引き渡しますので、自宅の玄関の鍵や勝手口の鍵等全て(合鍵含む)を用意しておいてください。

また、遠方で暮らす家族の方が鍵を所有している場合は、早めに郵送で送ってもらうようにしましょう。

⑥仲介手数料

決済当日すべての取引が終了しましたら、仲介をしてもらった不動産業者に成功報酬として仲介手数料を支払います。

不動産業者と媒介契約を締結した際に、支払う予定の仲介手数料の金額が記載されていますので、その通りの金額を用意しておくと良いでしょう。

また、値下げ等で売買代金が途中で変更されている場合は、仲介手数料の金額も変わりますので、不動産業者に確認するようにしましょう。

⑦マンションの場合は管理規約や付帯設備の説明書等も用意する

売却する家がマンションの場合は「管理規約」「付帯設備の取扱説明書」も用意しておきましょう。

これらの書類関係も全て買主に引き渡す必要がありますので、忘れないように準備しておきましょう。

紛失した場合は管理会社に確認をして再発行しておいた方がトラブルを未然に防ぐ事ができますのでおすすめです。

決済日までにやっておくこと

①家を引き渡せるようにしておく

売却した家を決済日に引き渡せるように空にしてきましょう。

荷物一つない状態で引き渡しとなりますので、必ず決済日までには空室にしておく必要があります。

決済終了後に荷物等がある場合で、引き渡しが完了できない場合は「債務不履行」となり最悪の場合「違約金」を支払わなければならなくなってしまいますので十分ご注意ください。

なるべくギリギリまで放置せずに、前もって空室にしておきましょう。

②抵当権を外せるように準備しておく

売主が住宅ローンを利用している場合は、マンション売却代金で住宅ローンの返済をすると思うのですが、その際に抵当権抹消登記も行いますので、住宅ローンを借りている金融機関に連絡をして住宅ローンを一括返済する旨を伝えておきましょう。

そうすることで、決済当日「抵当権設定契約書」の解除証明書等の受取りがスムーズに行えます。

③税金等の精算準備

「公租公課(固定資産税・都市計画税)の分担金」や、マンションの場合は「管理費・修繕積立金」の日割り精算を決済当日に行います。

固定資産税等の税金に関しましては、売主が1年分を既に支払っていると思いますので、家の引き渡し日以降の分を日割り計算し精算を行います。

また、管理費・修繕積立金も日割り精算をしますので、明細書等を準備しておく必要があります。

不動産業者によっては、売主負担分と買主負担分をきちんと計算して、計算書等を用意してくれています。

しかし、段取りの悪い不動産業者だとそのような書面を用意してくれませんので、当日トラブルになる場合もあります。

金銭的なトラブルを回避する為にも事前に不動産業者に確認するようにしましょう。

まとめ

決済当日までに用意しておくものや、やっておくことは非常に多いので混乱してしまう人も多いと思います。

しかし、基本的には依頼している不動産業者がサポートしてくれますので安心していただければと思います。

ただし、段取りの悪い不動産業者や、売却の知識が乏しい不動産業者に売却依頼してしまった場合はスムーズに事が運ばない場合もありますのでご注意ください。

家を売ることはとても大変なことで、金額が高額なだけに買主も神経質になっています。

仲介業者の余計な一言や、段取りの悪さで契約にすら至らないケースも良くありますので、業者選びが自宅売却の成功のカギと言っても過言ではありません。

決済当日に慌てることのないようにしっかりした売却専門の不動産業者に依頼しておいた方がいいでしょう。

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